「バブル経済における建設」

 弊社は、平成元年にマンション「ドエル・ヤマト」渋谷区本町の建設にあたりました。当時RC構造のマンションは、坪単価70万円台で造られました。
 しかし それが平成2年~3年にはなんと、坪単価120万円という高額な単価に跳ね上がってしまったのです。何故このような途方も無い単価が打ち出されたのでしょうか?当時止まる事の知らない経済成長に伴い各金融機関は企業に対し、挙って事業資金を無法に貸し出しました。景気が上向くのは当然で、いわゆるバブル経済の始まりとなったのです。
 建築ブームに伴い地価は高騰し、建設資材・人件費等は悉く吊り上げられました。大手建設業者(ゼネコン)は、工期の短縮による利益を得るため、金に糸目を付けぬ横暴ぶりが伺われました。我々町場の建築業者は仕事を圧迫されるばかりで、バブルに振り回されて忙しく動かされただけで終わってしまいました。 イギリスやアメリカが過去に世界市場の中心となって、市場を動かしていたような訳 にならなかった日本の市場は、一時的なものでバブル経済は崩壊し、恐ろしく底なしの不況が訪れ、薄っぺらな経済力を世界に露見する事と成ってしまいました。政策の失敗から、自由民主党が分裂する結果となり、政界は混迷の一途をたどり、経済への活力をつける政策も何ら効果を見せず、経済は急激に落ち込む事となりました。    平成6年
 21世紀を迎えた今、政策の成り行きを見つめながらじっと耐えています。期待する政治改革は、田中角栄以来政治家に襟を正せと、検察庁によって行われて来たのが現実です。一向に危機感の無い政治志向は今も続いています。今の政治家は地球単位で将来の経済や環境を考えてはいない・・・・
 日本人は、勤勉な民族だ働く事にかけては世界一だと思う、資源の少ない日本にとって経済を支える大きな力となっているからこそ世界の経済と戦えるのだと思います。どっかのバカがテレビコマーシャルで週休二日を奨励した記憶は無いだろうか、それも経 済の下り坂で。救済だといって職員を増やす、天下りの機関を増やして老後の職場を確保しておく・・・バカな連中だ、国はどうなってもいいのか?
             言ってたら切りが無いから楽しい話をしよう。
 少し楽しかった話、子供の時からの仲間(小学校)恩師を迎えクラス会として、2001年1月1日の初日の出を見ようと、三年前からの計画は伊豆で温泉があって朝日も夕日も見れる宿、21世紀を迎えるにふさわしいロケーション、難しい注文でしたが照夫(友人)が探し三大紙にまで同窓会の便りを載せて実行しました。初日が見れるかどうかはお天気次第というか照ちゃんのおかげ次第。
 この日は全国的に曇り予報半分あきらめていましたが? 出るぞ 廊下で見ていた先生が言った、あきらめ寝ていた者がすっ飛び起きて おぉぉぉぉぉぉ 出ましたね・・と言ってカメラのシャッターをバチバチ。タイトルの写真がその写真です。
 伊豆下田には、御用邸もあり暖かな処で野水仙の咲く丘は穏やかで水仙の香りに満ちています、見下ろすと海岸がハイキングコースです。綺麗な海は疲れを癒してくれます、我々も2キロのコースを楽しむ事ができました。
                                       〔志賀龍夫〕